【欠乏の行動経済学】お金が無い時は注意が必要!?貯金・お金の管理を成功させる方法
お金がないのにムダ使いをしてしまうのはなぜか?お金に困っている時に限って、大事な手続きがうまくできないのはなぜか?最近読んだ本からヒントになりそうなアイディアを見つけたから、おっけい先生が私たちのお金に結びつけて解説するよ!
【本】「いつも時間がないあなたに:欠乏の行動経済学」からみる「お金」
おっけい先生が読んだ本をまずシェアするよ!
お金の管理や貯金、資産運用をしていく上で、ヒントになるアイディアがたくさんあるから、レビューしていくよ。
【内容】
いつも時間に追われていて、思うように物事が片付けられない。それなりの収入はあるのに、借金を重ねてしまう。ダイエットをしようとたびたび取り組むが、長続きしない。これらの原因は必ずしもその人の資質ではなく、ある共通の要因があった。金銭や時間などの“欠乏”が人の処理能力や判断力に大きく影響していたのだ…多くの実験・研究成果を応用し、期待の行動経済学者コンビが初めて世に送る1冊
【著者】
ムッライナタン・センディル:ハーバード大学経済学教授。俗に「天才賞」と呼ばれるマッカーサー賞の受賞者で、専門は行動経済学・開発経済学。
シャフィール・エルダー:プリンストン大学心理学教授。ウッドロー・ウィルソンスクール行動科学、公共政策教授。専門は認知科学・行動経済学。
「欠乏」=視野が狭くなる?
タイトルを見ると、「忙しくて時間がない人」向けの本っぽいよね。
けどこれは、時間だけじゃなくて、お金や気持ち、健康状態など、
人生の様々な「欠乏」が、私達にどんな影響を与えるか、を分析した本。
本の大まか内容は、
人はなにか「欠乏」があると、判断ミス、集中力の欠如、怠慢、健康状態の悪化などを引き起こす
ということを、様々な実験を通して証明していくもの。
この中から、ブログのメインテーマである「お金」に関わる部分を解説していくよ!
他のテーマに興味がある人は、本を読んでみてね。
【欠乏の行動経済学解説】注意!お金が無い=視野が狭くなっている!?
お金の欠乏感がムダ使いを生む!?
この本では、お金が無い!!って感じている人ほど、ムダ使いをしたり、クレジットカードで買い物をして支払いがキツキツになったりする傾向があると解説しているよ。
お金が無いんだから、ムダ使いしてられないんじゃない?って思うよね?
実は「お金がない!」などの「欠乏感」がある人は、
目の前のこと、すぐ先のことで頭がいっぱいになっちゃう!
っていう傾向があることが、本の中の実験で示されているよ。
これを本では「トンネリング」と呼んでいる。
トンネルの中にいる時、トンネルの外や、トンネルの先にあるものが見えづらくなることに例えているよ。
トンネリングによるムダ使いの例
今月、アナタのお財布は厳しいとするね。
引き落としや、生活費を払ったら、ギリギリ赤字になるかならないか…
仕事中も、家にいる時も、なんとなく「お金足りるかな」ってソワソワしてる。
そんなある日、デパートで素敵な靴を見つけた!
ずっとほしかったデザインのもので、アナタのサイズは残り1足。
値段は25,000円で、お財布的にはかなりイタイ出費。
客観的に見れば、買うべきじゃないよね。
でも「お金がない!お金がない!」ってソワソワしている状態で欲しい物を見つけると、
「なんとかして買う方法はないか?」って思考になってしまう!
だから、「クレジットカードで5回の分割払いにすればいける!!!」って買ってしまう(泣)
来月も厳しくなるかも、など、未来のことはその時考えられない状態。
こんな経験、アナタはないかな?
(私は何回もあります笑)
(本を読んでこころがいたかった。。。)
計画が立てられない
この「トンネリング」があると、先のことを計画することも難しくなるんだそう。
「お金」でいえば、目の前の支払いのこと、今月のお給料のことで頭がいっぱいの状態。
目標を決めて貯金をする、来年の税金のことを考える、長期の投資をするとか、考えることができなくなるよ。
未来のことが計画ができないから、お金を使っちゃう
↓
お金が無くなってカツカツに
↓
欠乏感が増して、さらに未来のことが計画できなくなる
という悪循環に(泣)
欠乏は悪いことばかりじゃない!?
ネガティブな影響の話ばかりだけど、これは悪いことばかり起こすわけではない。
たとえば、仕事の締め切りが近くなって急いで作業をしている時、周りが騒がしくても気づかなかったり、ものすごいスピードで終わったりする時、あるよね?
これは「時間の欠乏」が起こす「トンネリング」効果で、目の前の仕事に集中できている状態!
土壇場ですごいパワーが出せるのは、この効果のおかげでもある。
この「トンネリング」で視野が狭くなってしまう現象、うまく付き合っていきたいよね。
お金の欠乏が判断能力を鈍らせる!?
「欠乏感」があると、判断ミスやものごとの処理能力も落ちるそう。
「お金」に欠乏感があると、
- 買い物で「これは本当に必要か?」っていう判断が正しく出来なかったり
- 正しい投資の判断ができなかったり
- 税金関連の手続きでミスをしたり
と、処理能力が落ちてしまうことが実験から分かっているよ。
「トンネリング」の影響もあるけれど、実はもう一つの要因がある!
質のいい睡眠が取れない
毎月の支払いに苦労をしている人と、お金余裕がある人で、快眠度の比較もこの本で実験しているよ。
結果は、お金がカツカツの人が圧倒的に不眠!!
「足りない!」っていう心配ごとがあると、それで頭がいっぱい。
加えて仕事が休めなかったりと、制約があって、睡眠時間も削られてしまう。
これでは熟睡は難しいよね。
睡眠が足りないとどうなるか?
脳が休まらないから、頭がいつまでもスッキリしないまま。
判断力、処理能力の低下の他に、ものごとを最後まで終わらせられないという影響も出るそう。
お金が足りなくて不安なところに、ものごとも処理もうまくいかなくて、
ストレスはどんどん貯まっていく!
欠乏は「貧乏」じゃない!誰にでも起きること
「お金の欠乏」って書いてきたけど、これは単に「貧乏」って状態のことではない!
例えば、年収が1千万ある人でも、独身で実家暮らしなら「余裕のある人」。
でも、大家族で、家のローン35年抱えて、子どもの養育費があって…だと「お金がカツカツの人」になることも。
人それぞれ、「お金が足りない!」と感じる基準は違うよ。
他にも「時間が足りない」「仕事の充実感が足りない」「不健康」、様々な「欠乏」が私達に影響する。
ムダ使いをしちゃう、判断ミスをしちゃう、処理ミスをしちゃうってなると、
「自分が悪いのかも」
って思ってしまいがち。
だけどこれはアナタのせいじゃない!
誰にでも起きる、心の状態なんだってことを知ろう!
【お金の欠乏】貯金・投資をする時に注意したいこと!「欠乏」への対処法
お金の管理に計画・判断力は超大事!
他のお金のブログ記事でも触れてきたけど、お金については「計画」も「判断力」も超大切!
- 将来のためにいくら貯金すればいい?
- 毎月いくら貯金する?
- 税金はどんな方法で対策するのがいい?
- 投資は何をやればいい?
全部、「未来のこと」を考えて「計画」を立てて、適時に「判断」が必要!
「欠乏感」からくる悪影響が起きるのは仕方ないけど、うまく対処できるようになりたいよね!
まずは落ち着こう!買い物は考える時間を取って
今、「お金が足りない!どうしよう」って不安・ソワソワした気持ちに自覚がある人は、何かを決める時、判断する時は注意しよう。
特に「お金を使う」時。
必需品以外で、買いたい物を見つけた時は、一旦落ち着こう。
「買う」前提で考えるのではなく、今月の予算のこと、これからのお金のことを考えて!
こちらの記事も参考にしてみてね。
【女子のお金習慣】お買い物上手の基本!計画&貯金で賢く「お金の管理」〜計画編〜
私は基本的に、買い物はあらかじめ決めたものしか買わない!
「いいな!」って思ったものをたまたま見つけたら、そのまま帰る(笑)
家に帰ってもう一度考えてみると、「買わなくてもいいな」って思うことが7割だよ!
睡眠をとろう!おすすめアプリ
この本でも、睡眠が判断力に与える影響を書いている。
よく眠れなかった日は、頭がボーッとするし、仕事もはかどらないよね。
「私、眠れているのかな?」って思ったら、アプリで測ってみて!
快眠度が70%にいかなかったら、「眠れていない」証拠!
睡眠の質を上げるコツをカンタンにまとめておくよ!
- 寝る直前にスマホ、パソコンの画面を見ない
- 日中に日光を浴びる
- 日中に運動する
- 夕食の炭水化物は少なめにする
睡眠がきちんと取れると、気持ちが明るくなって不安も軽減される。
「欠乏感」も少なくなっていくよ!
お金がない!「欠乏感」が強いなら相談!おっけい先生
不安で判断ミスをしたり、衝動買い・ムダ使いをしたりする可能性は誰にでもある!
「自分もそうなる可能性があるんだ!」ってことを知っておけば、対処ができるようになるよね。
それでも、
「お金のことを考えるのは難しい!」
「私は何をすればいいの??」
って悩むことも。
そんな時は、人に相談しよう!
客観的な意見を聞くと、冷静に考えられるようになるよ。
おっけい先生も【お金の無料相談】をやっているよ!
60分間の1対1のオンラインクラスだから、他の誰にも知られずにアナタだけの相談ができるよ。
一緒に解決策を見つけていこう!
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